中村浩様・利子様 ご夫妻

-子供のいない私達は、お互いに支え合いながら生活する
しかありませんでした。二人だけの生活の中で、一人が倒れると
もう一人はオロオロしてしまうんです。
どうしていいか分からないこともあったりして、
とにかく共倒れになってしまうことだけは防ぎたかった、
というのが、ここにお世話になる事になったきっかけでしたね。-

 ここに来た直接の原因はですね、妻がすい臓がんになって大手術をしたんですね。一昨年に手術を受けたんです。かなり深刻な状況で入院も3週間しました。退院しても3ヶ月に一回は検診に行かなければならないし、これからの暮らしをどうするべきかを考えざるおえなくなりました。

 元々、老後は老人ホームへ入る計画は立てていましたし、通信の会報なんかも定期的に送ってもらって研究したりしていたんです。
それで退院してすぐに、こちらにお世話になる事を決めました。

 こちらに来て感じた事は、皆さんが親切でとても人なつっこいことですね。スタッフもすごく親切な対応をしてくださるし、とにかく至れり尽くせりです。入居者の方もご立派な方ばかりで、話してよい事、悪い事を弁えておられる方ばかりです。プライバシーもよく守られていると思いますよ。
インフルエンザに罹った時なんか、困っていたらナースが飛んできてくれましてね、病院の手配も全てやってくれました。
ヘルパーさんは「痒い所に手が届きすぎる」ほどにいろいろやってくれるし、部屋の掃除なんかも行き届いていて、よく働いてくれてとても助かっています。

 今まで気の張った生活をしていたので、これからは気分的に少し楽をしたいと思ってますね。ソシアルダンスをやっていたので、ダンスのやれる所を探してもらっているんですよ。それに三味線ももう一度、一から習いたいと思います。
このごろは「何か人の役に立たないとなぁー・・」と思うようになってるんですよ。

 食事には特に気を使っていただいているんです。栄養面を考えて下るのはとても有り難いです。最後までお世話になる施設ですから、キーワードは、まずは安心、安全、そしてやすらぎ。
もっと表したい言葉はいっぱいあるのだけど、この3つの言葉だけは必要だと思いますね。