山崎様・塙様

-「なにか運命があって導かれた」と塙さんが言うと、
 「本当に運命だったのだと思える」と山﨑さん。
 ホームの生活がこんなに楽しめるなんて幸せです。-

[塙 知子様]

 私は3年前、80歳で入居をしました。それまでは東京の企業で60年間働いてきました。退職をして初めて、これからの人生を考えるようになったのです。
そんなタイミングで、ロイヤルハウスから封書が送られてきたのです。これまで一度も、他の施設からもこのような案内は一切なかったのに、なぜかこれだけが仕事を辞めた3月に、手元に届いたのです。
 仕事の関係で石岡には何度も降りたことがあったため、親近感を持ちました。パンフレットに載っていた住所もイメージができ、石岡に行ってみようという気になりました。

見学の際はスタッフさんがいろいろお話をしてくださいました。事前にパンフレットの内容を頭に入れておいたので、西南の角部屋がいいと希望を伝えると、即答で「空いています!」と言われたんです。「これは運命だ!」と思い、その日に入居の返事をしていました。
まずは体験入居から、とのことで、3日間ここで過ごしました。それから3ヵ月後、身の回りの整理を終え、入居が現実になったのです。引越業者さんは手配してもらえたので、あっというまに引っ越したと思います。迷うことなく決断できたのは幸運でした。

山﨑さんとも、何の違和感もなく行動を共にできました。想像してもいなかった巡り逢いがここにはありました。他の入居者の方との摩擦もありませんし、今の素晴らしい生活に感心、感謝して過ごしております。

 

[山﨑 登喜子様]

 私は塙さんの1年くらい後に入居しているのですが、実際に見学に来たのは入居の3年くらい前になります。当時は主人と一緒に見に来ましたが、決める前に主人が亡くなりました。ひとりで生活していたところ、こちらの営業さんから「どうしてますか~」とお電話がありました。その時、主人が亡くなったと話すと、「一回見においで~」とのことでした。
 私としては、主人の三回忌が終わってからと思っておりましたが、スタッフの方からの「ここに入っても、ご自宅にいても、三回忌は三回忌。もし一人で行けない様ならお寺まで送っていきますよ。」「こちらにはみんながいっぱいいるから。一人で家にいても同じだよ、早くおいで。」との言葉に後押しされ、2ヵ月もたたないうちに入居していました。
引っ越しの際には、こういう風に整理して、と書いてもらった紙を見ながら一生懸命片づけていきました。施設の方もお手伝いに来てくれたりして、片づけは大変だったけど、入居してしまえば皆さんいい人達ばかりで楽しくなっちゃいました。

 ある時、散歩をしていると、前をとことこ歩いている塙さんがいて、そのうち一緒に歩くようになりました。冬の真っ暗な早朝でも、懐中電灯を持ち、反射材の入ったたすきをかけて、東京では見られないような月や星を二人で見上げながら散歩していました。

 食事は素晴らしいです。栄養管理もされているし、濃い味に慣れていたので、最初は「味薄いかな、物足りないかな」と思いましたが、高齢になれば薄味が良いし、自分ではそういう風にはなかなかできないと思うので、今ではとてもいいことだと思っています。

 外出は週に何度かスーパーなどに出かける定期便があるので、自分で時間を決め、ちょっとしたものを買ったりしています。部屋で料理をすることもできるので、食材を買ってきて料理している人もいます。
外出時の門限はないので自由に外出させてくれています。

 ここまで来るのに、主人とはあっちこっちのホームを見て回りましたが、ここだと決めたのは本当に「運命だったのだ!」と思えるんです。それを受け入れて穏やかな日々を送らせていただいております。