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お便り集

最高の贈り物−「安心」

新館ご入居者 稲見 芳勝様

 昭和初頭生まれの私と同世代の男達は、妻との年齢差、男女の平均寿命差、長年身に付いた男上位の思考様式などから自然に、自分は老後を妻に介護されて先に世を去る、と虫のいい期待を抱いているような気がする。
 私は早くからそういう期待を捨てざるをえなかった。妻が中年以降病弱になったからである。近くに信頼出来る医療機関がなく、遠くの大学病院へ通院の付き添い、掃除・洗濯・買い物その他の家事、息子の進学・就職に関する相談相手などが自分の職業上の責任に加わり、心身共にかなりストレスの厳しい時期があった。その頃からこう考え出した。

 「もし妻が倒れたら多少の介護は私にも出来よう。しかし、万一私が病臥の身になったら妻にはほとんど何も出来まい。まだ歳若い独り息子が病気の両親という重い負担を背負い込む事態になる。私の頭と体がしっかりしている間にそれを防ぐ手段を講じなければならない。」と。

 妻は冬にひどく弱い。三年前にも正月をはさんで一ヶ月近く入院した。それ以後本腰を入れて有料老人ホームの資料を集め、東京都内や近県の施設を見学して回った。割合こぢんまりとして家族的な、しかし経済的に安心な施設、元気な内はごく普通の生活が楽しめる程度の広さの居室、自分の資力等、色々考慮の結果ロイヤル(内部では単にそう呼ぶ)を選んだ。妻が茨城出身という事情もある。
 息子はまだ結婚せず東京の自宅で一人暮らしをしている。「何も心配いらない。もう子離れしなさいよ」と言ってくれる。私達はたまに様子を見に行くが、気分転換にもなる。

 入居して最も強く感じたのは『安心』の二字である。全面的に家事から解放された。毎週本館隣の石岡第一病院の院長がホームに来て診察してくれるし、定期的に精密検査もある。歯科などの第一病院にない診療科の場合は、予約を取って連れに行ってくれる。市内定期便で市役所・図書館・郵便局・銀行・スーパーなどへも連れて行ってくれる。この冬、例によって妻が風邪で寝込んだ時は、ナースやヘルパーが幾度も受診に連れて行ってくれる、夜中も様子を見に来てくれる、勿論食事は部屋まで運んでくれる―入居前と違って私は何もする必要がなく、本当に有難かった。

 私達はロイヤルで計画する各種の行事や趣味の集まりに出来る限り参加し、私の好きなドライブを兼ねて県内の美術館や博物館へよく出かける。
 
 私は入居以来70の手習いでパソコンを始め、インターネット、Eメール、デジタルカメラに興じている。

 英国の哲学者バートランド・ラッセルは「広く好奇心を持って退屈しない事が幸福への道」と説いている。妻の事、いつかは私自身の事も任せられるという安心があればこそ、幸福への道である好奇心の満足も可能なのだと、ロイヤル入居を自分への最高の贈り物と喜んでいる。

2001/1/30 記

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